COCORO相談室

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ディスレクシア(読みの障害を見る力の視点からアプローチ)

ビジョントレーニングや感覚統合療法で症状が改善されたケースがあります

  学習障害(LD)かもしれない。そんなことを学校の先生から伝えられた時は,子どもさんと一緒にご相談ください。文部科学省では,知的発達に遅れはないにも関わらず,『聞く』『話す』 『読む』 『書く』 『計算する』 『推論する』 といった学習に必要な基礎的な能力のうち,一つないし複数の能力について習得できないために学習上様々な困難に直面している状態として定義しています。新しい診断基準ICD-11では『発達性学習症』 ,DSM-5では『限局性学習症 / 限局性学習障害』 と定義されるようになりました。学習障害と関連性の高い症状に,読みの障害『ディスレクシア(ディスレキシア)』 があります。その原因は様々ですが,多くの場合,視知覚の脆弱性との関連性が高いことが分かってきました。視力には異常がないのに関わらず,文字や形の認識が脆弱で,見えたものが十分理解できないというものです。このような対象認知の脆弱性が,文字を読むといった課題を阻害しているケースが少なくありません。あくまでも読みの障害『ディスレクシア』 の要因が視知覚と断定することはできませんが,ビジョントレーニングや感覚統合療法を行うことで症状が改善されたケースは数多くあります。

COCOROの学習支援は、スモール・ステップで楽しくが基本

  小学校で特別支援学級を担任している時に,就学時点から2人の児童に対してビジョントレーニングや感覚統合療法を用いた支援を行った結果,1人は2年の1学期の途中から,もう1人は3年生の段階から通常学級での学習が可能となりました。パソコンを用いて楽しく学習したり,外で元気よく鉄棒にチャレンジする際には,子ども同士が学び合う対話的な学習のため,できるだけ教師が介入しないような環境を設定しました。また,子どもが『できるかできないか』といった発達の最近接領域レベルの課題を与えることも大切です。それによって子どもの好奇心を刺激し,興味や関心を高め,学習効率を自発的に促します。視知覚が脆弱な段階なのに,従来的な方法にとらわれ,無理に読み書きをさせても,認知ができないわけですから,「何をやってもどうせできない!」といった『学習性無力感』を引き起こして,本来できる学習も諦めてしまうようになります。今できることを伸ばして「こうすればできるんだ!」といった確信を体験させていくこと,すなわち『自己効力感』を高めることで『自己肯定感』や『自尊感情』を高めていくことになります。COCOROの学習支援は,,スモール・ステップで楽しくが基本となります。

ビジョントレーニングや感覚統合療法などを組み合わせた多角的な支援や心理支援を提供

  COCORO相談室では,できないことを伸ばすとといった視点だけでなく,本来子どものもつ潜在的な能力を伸ばしていくといった視点にスポットを当て,『自己効力感』を高めていくような学習指導や適応指導を考えていきたいと思います。現在は学校現場を離れ,日本LD学会の特別支援教育士(S.E.N.S.)が行う支援方法に加え,ビジョントレーニングや感覚統合療法(作業療法)などを組み合わせ,多角的な学習支援や心理支援が提供できるよう,様々な機関と連携をしながら子どもさんの支援を進めて参ります。インテーク面接の際には,まずは子どもさんについてくわしくお伺い致します。様々な相談やアドバイスを受けたけれども改善されていない場合など,お母さんと一緒に支援方法を模索しながら,ご一緒により良い解決策を考えていきたいと思います。ご相談を心よりお待ちしています。

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